創業は明和年間(1764~)
嘉永6年(1853)、当主、時三郎が赤穂の海に沈む半円の美しい夕日の情景に感銘を受け、純白の赤穂の塩、その幻想を饅頭に取り入れんとし、白砂糖と寒梅粉で、塩で甘さを抑えた独特の餡を包み、清楚な姿の『汐見まん志う』を創製しました。汐に映える夕日から命名したと言われています。
当時使用した木版
伊部焼きの盃型と道具類
下は昭和40年頃まで使用した5連の木型
次代、治平が赤穂藩に技量を認められ御用菓子司となり名字帯刀を授かる。赤穂の塩を饅頭に取り入れており、赤穂藩の進言もあって塩味饅頭と改名し、現在に伝承しています。
当時、この饅頭を作る押し型は、近くの伊部焼きの窯元に特別注文して作らせた盃型で、塩味饅頭の原型となっております。昭和の初期頃まで使用しておりました。
塩の歴史と共に歩み続けた『塩味饅頭』、かたくなに味を守り続けて150年、全国の皆様にお届けしております。